「アマビエ」よりも
「角大師」で疫病退散

元三大師(がんざんだいし)

コロナ禍で、疫病を鎮めるとされる妖怪「アマビエ」が人気になりましたが、実は川越市の喜多院ではアマビエよりもはるか昔、平安時代に疫病神を退散させた「角大師」が、魔除の護符として知られています。

名前は「慈恵大師良源(じえだいしりょうげん)」といい、平安時代のりっぱなお坊さまです。お大師さまは1月3日にお亡くなりになったことから「元三大師(がんざんだいし」とも呼ばれています。

様々な伝承がある中で、疫病神を退散したときに、鏡に映ったご本人が、頭から角を生やして、骨の浮き出た鬼のようになったお姿を描き取り、その絵の描かれたお札を貼っている家の人だけは難を免れるということで、以来「角大師」と呼ばれ、広く広まりました。